都内の噴水は再開しているところが増えてきましたが、交通機関や公共施設は節電を続けているところが多いですね。今の時期の節電は何のため? 電気料金の値上げがあったので、年間予算内に収めるには節電しなければならないというのは分からなくは無いですけど、何かおかしくないですか?
危機感をあおって節電させて、いろいろなところが萎縮してしまいました。街路灯や自動販売機の節電で夜道も暗くなり、帰宅の足も夜が早くなって、映画や外食で寄り道したりということも減っているような気がします。
日銀は景気が下降局面にあることを認める発表を今頃していますが、私がネット上に配置している景気ウオッチセンサーや足で調べた体感景気はかなり前から悪化していました。
経済の教科書に書いてある金融緩和しかできない高学歴の人には考え付かないような新しい産業を生み出さなければいけません。日本政府は、ベンチャーの助成金をやめてしまっていますし、民間のVCは出口になる株式新規上場(IPO)の低迷からかなり厳選して投資をしているようです。
景気が悪化する原因は人の気持ちが大きく作用しているというそういう視点からの議論がとても少ないです。朝まで浮かれていたバブル時代には消費が活発でした。人々にはあれもこれも欲しいという欲望がありました。
今は、お金がない→節約する→欲しいものすらないという負のスパイラルが強まっています。不景気な面の政治家や不調企業の経営者も害ですね。そして、景気よくお金を使う人を妬む風潮がマスコミにもネット世論にも強まっているようです。
将来が不安だからといってお金を貯めこんでいる人が多いそうですが、病気や痴呆が酷くなってまで生きようと今を犠牲にしてお金を貯めるのは本末転倒ではないでしょうか。楽しくお金を使えるのは今かもしれません。楽しく暮らすことをまず犠牲にし、今は快適に暮らすことさえ犠牲にし始めようとしています。
その一つがおかしな節電です。暗がりで恐怖を感じたり、凍えたりすることは無いはずです。
日本には使っていない原子力発電所がたくさんあります。きちんとあるものは有効に使う、尊い犠牲と放射性物質による広範囲の汚染という震災の経験を無駄にしないように同規模の地震や津波の対策をするのが今、日本でやるべきことです。その姿勢をしっかりと見せることが世界へ安心を表明することになります。
・おかしな節電に注意!
単なる経費節減になっている節電もあります。
・反原発の主張に注意!
代替なくして生活も経済も立ち行きません。
・規模感を誤った政策、施策に注意!
困っている一人を救うことは大切ですが、一億何千万人を飢えさせない、生活不安を与えない政策が重要です。例えば消費者庁のやっていることは大きな間違いです。様々な製造物で事故は起きますが、何を優先するか経済や科学に基づいた対応をすべきです。どうもイメージ先行で、話題になっていることだけやる政治宣伝パフォーマンスになっています