2017年8月30日創刊 「日本の貨幣コレクション」(アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社)のレビューです。
日本で使用されていた貨幣のレプリカとマガジンがセットになっています。
創刊号のコレクションとしてついてくるコインはなんと憧れの旧20円金貨です。
明治3年の二十円金貨といえばレア度が超レベル、コレクションしたいけど経済的にもなかなか困難(現在の本物の購入額は数百万円)というものですが、その高精度レプリカがついてきます。龍紋の刻印が見事ですね。古銭らしさを出すために質感や表面が加工されているそうなので、100年以上経っている旧20円金貨の燻されたような感じがとてもリアルです。
金貨にまつわる説明と当時の様子が分かるように説明が書かれているので日本の歴史をお金を通じて学べるようになっています。当時の貴金属の種類、品質、金属加工の技術をその手に持って体感できるのでとても勉強になります。
そして、日本の貨幣コレクション 第2号は、特製バインダーがついてきます。
ハードカバーでしっかりとしたつくりです。コイン収集シートをまとめておくのにピッタリになっています。
シートは今後追加されていくそうなので収集して自分でコレクションする楽しみが味わえます。
第2号はあと、「和同開珎」です。しっかりと大きさや厚み、重量感が味わえるのでとてもリアルです。
武蔵国秩父郡で銅鉱石が発見されて朝廷に献上された純度の高い銅が取れたことに由来する国産の貨幣です。カイホウと読むかカイチンと読むかでも説があったりと、元号や漢字の成り立ちについても深い考察が求められるものです。
コレクションに加えて歴史や政治、経済を学ぶ機会になるので「日本の貨幣コレクション」を子供と一緒にそろえるのもおすすめです。現代の精細なお金と比べて、当時はどれくらいだったのかということにも興味を持ってくれると、社会科の勉強にもつながると思います。
子供に昔のお金というと、大判小判がざくざくのイメージがあると思いますが、慶長小判などのコレクションも予定されています。飛鳥時代~明治時代までの貨幣が対象になっています。
ちなみに定期購読は書店でのご注文の他に、お電話、FAX、郵送、インターネットを通じても申し込むことが可能です。ラインナップについても掲載されていますのでぜひご覧ください。
→日本の貨幣コレクション